お金がかからないのに気持ちよさは果てしなく、さらにパートナーとの絆を深めてくれて、その上心にも体にも高い効果を得られる大人な世界。
――セックス。快楽が伴うそれは、生物の本能として組み込まれている行動ですが、実は健康面で良い効果をもたらすことが分かっています。
では何がどのようにして心や体に作用するのか。この効能について解説していきます。
定期的に、週に1度や2度セックスライフを楽しむと、より健康に。より幸福な生活が送れる。
そう話すのは、産婦人科医で女性の健康についての専門家。シェリー・ロス博士。
心臓や体全体、そして精神においても、お互いの合意に基づいたセックス以上に良い事はほとんどないくらいなんだとか。
ストレスを解消するためにセックスを。という人もいますが、感情面では安らぎと落ち着きを与えてくれて、不安が減り、自信や全体的な幸福感を高めてくれます。さらには、定期的なセックスライフを楽しんでいる女性や男性は外見が若くなり、長生きすると考えられているのです。
と、ここまで言われてしまっては健康を意識する行動の一つとして筆頭候補になるのではないでしょうか?ここからお話しする5つのメリットを頭に入れて、是非パートナーとセックスライフを楽しみましょう!
1.ワークアウト(運動)になる
ジムでの運動もいいけれど、ベッドでパートナーと汗をかくのも楽しいもの♡ ケベック大学モントリオール校で21組のヘテロセクシャル・カップルを対象にした研究が<PLOS ONE>に発表され、それによると、25分弱の平均的なセックスで、女性は69.1キロカロリーを消費するとのこと。
参加した人達の平均年齢は22.5歳と若めですが、セックスがカロリーを燃やすのは間違いなさそう。そしてこの数字は女性上位の体位だともっと上がり、オーガズムを得るとさらに上昇するのだそう。
「セクシャルで親密な行為はすばらしいワークアウトになるから、毎日のエクササイズの一部としてカウントしていいんです」とシェリー先生も奨励しています。
2.免疫系が改善する
風邪気味かなと感じたら、いろいろな対策の中でもお勧めは、(ビタミンCを取ったあとで)パートナーにお誘いをかけることかも。ある研究によると、健康的なセックスライフを送っている女性は病気を防ぐ抗体のレベルも高いのだそう。
「定期的にセックスしていると免疫系が強くなって、風邪などのちょっとした病気を防いでくれるため、仕事の病欠も減りそうです。それにセックスには血圧を下げる効果もある――つまり、心臓発作を起こすリスクも減らしてくれるんですよ」
3.膀胱にもうれしい効果が
尿失禁に悩んでいるという人は、今すぐ彼とベッドにGO! そしてセックス中に、“ながらケーゲル体操(骨盤底筋体操)”をするといいのだとか。
「セックスにケーゲル体操(5秒間ほど膣を締めつけたり、ゆるめたりするのを何度かくり返す)を組み入れれば、骨盤底筋が鍛えられて、膀胱のコントロールが効きやすくなります。それに、これをするとあなたもパートナーも強烈なオーガズムが味わえるはず」
4.オーガズムには鎮痛効果が期待できる
最高に気持ちがいいのはもちろん、定期的にオーガズムを得た方がいい理由はほかにもたくさん。医学的には、性器の筋肉が収縮するときの強い快感のおかげで、頭痛薬のような効果が期待できるのだとか。
「オーガズムには痛みをやわらげてくれる働きがあります。生理痛や頭痛、関節痛などに効くとされています。もし自分の生理のサイクルがわかっていて、PMSもあるという人は、生理痛が始まる前にオーガズムを得るようにするのが一番の予防法かもしれませんね」
5.睡眠も改善
セックスの間に分泌されるのがエンドルフィンとプロラクチン(黄体刺激ホルモン)。オーガズムを得るとこの2つが相乗効果をあげて、どんな子守歌よりも寝つきをよくしてくれるそう。これらのホルモンは体と頭をリラックスさせて緊張をほぐし、良質な睡眠を誘うのだとか。
「オーガズムは自然な睡眠薬よ」とシェリー先生。
これほどのメリットがあるとわかったら、即パートナーにお誘いをかけたくなってしまいますよね。さっそく今日、実行してみては?